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「アイアンクラフトじんぱち」の制作日記

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2011年 01月 28日

鉄筋フェンス

鉄筋フェンス_d0120305_854379.jpg


昨日は父親の仕事の手伝いで
海の上の台船でゆらゆら揺れながら仕事だったので
夜も頭がゆらゆらしていました。
おまけに寒かった・・・。

今日は工場で制作です。

今日はアイアンの価格のお話を・・・。
アイアンの商品を展開する時に
みなさんが必ず心配されることが
「アイアンって高いんでしょ?」
これはどんなモノでもそうだと思うのですが
手間がかかればどうしても高いものになってしまいます。
特にアイアンは、木などにくらべても基本的に材料費も高いですし、
木よりも加工がしにくいこともあり
木はのこぎりがあれば切ることができますが
鉄はサンダーという高速のカッターや
メタルソーなどという一台30万もするような機械(もっと高いものもあり)が必要であったり
穴をあけるにも、ボール盤が必要ですし
切断用、加熱用のガス
溶接の機械、溶接コイル、溶接用ガス。
あと電気も動力という200ボルト(家庭用は100ボルト)
と工業用の電気が必要であったりと
何かと設備にもお金がかかってしまうのです。
(今書き出していて自分もビックリ)

それに加え、ここらは他の仕事も同じですが
オリジナルのモノを作るとなると
デザインや打ち合わせの時間、現場作業用トラックの維持など
結構時間もお金もかかってしまいますね。

しかしながら金額の大部分をしめるのは
作業の人工になります。
細かい、複雑な作業にはやはり時間がかかりますし、
反対に太い材料を使えばどうしても曲げに時間がかかります。

それゆえどうしても高いものになってしまいます。
先日もお客さんと話していて、
「アイアンの価格はどういう風に決まるの?」
「どうやったら安くできるの?」
と言う話をしましたが、やはり手間がかからない直線的で溶接の箇所の少ないモノ。
となってしまいますね。
しかしながら、それでは割とつまらないデザインになりがちです。

そこでいろいろと知恵を絞るわけです。

上の写真は鉄筋を使って適当にグニャグニャと曲げて
それをフラットバーにランダムに溶接したものです。
両サイドに丸パイプの柱を付け
フェンス面と柱はM10のボルトナットで現場で接続します。
だいたい横幅で1m、高さが80㎝ぐらいのフェンスです。
これを必要な枚数くっつけていく訳です。
グリーンなんか絡めれば良い感じになるのではないですかね?

こういった形ならわりと安価にできやすいかもしれませんね。
しかしながら曲げや、組み立てにもセンスが必要なんですよ〜。

先端も切りっぱなしでOK
グニャグニャも無し
となればもう少し価格も落ちますよね。
でも想像してみてください。

まっすぐなデザインもそれはそれで良いと思いますが。
ちょっと味気ない。
なおかつちょっとまっすぐでは危ない。
などとなるような気になりませんか?

そうすると少し手間が必要になります。
「簡単でいいよ。」
などという方もいらっしゃいますが
いろいろな条件を考えるとなかなか簡単にはできないものなんですね。

それでもなるべくお客さんに使っていただける価格で
デザイン的にもクオリティーの高いものを日々考えています。

どんなものが、どんな価格でできるのか?
疑問に思いましたらお気軽にご相談くださいね。

by jin8blog | 2011-01-28 09:29 | iron


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